歌う時の豊かな響きをもたらす理想的な姿勢とは?横隔膜との関係も!
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いざ歌うとなると、どんな姿勢で歌えばいいのか、何をどうしたらよいのかさっぱりわかりません。というあなたの声が聞こえてきましたよ、、、。

前の記事で、A*歌う時には身体全部が楽器であるという認識を持つことが大切と述べさせていただきました。

それと、B*横隔膜の役割についても述べました。

、この2点を考慮すると、おのずと歌う時の理想的な姿勢について理解がしやすくなると思います。

今回、この記事を読んでいただけると歌う時の姿勢をしっかりと決めていただけますよ。

正しい姿勢にする4つのポイント

これまで歌う時の姿勢というと、好きな歌手の外観をまねたりすることしか興味がなかったのかもしれません。

これまで、あまり重要視したり具体的に考えたことがなかった分、はっきりわかるといいなと思われたことでしょう。

身体は共鳴発生の発生源です。

響きを拡大させるためにきわめて重要な役割を担います。

そこでそういう豊かな響きをもたらすために【姿勢】を極めることが大切なのです。

正しい姿勢にする4つのポイントを上げてみますね。

1 背筋をまっすぐに保つこと。
2 頸椎を垂直にすること
3 息を吸うとき、胸は広く開かれた状態にすること。
4 両足を軽く曲げること

これをクリアーしている姿勢はどちらか以下の写真を見て答えてくださいますか?

上なのでしょうか?下なのでしょうか?

ジャンジャン。
正解は【上】です。

【上】の姿勢は、
正しい姿勢にする4つのポイント

1 背筋をまっすぐに保つこと。
2 頸椎を垂直にすること
3 息を吸うとき、胸は広く開かれた状態にすること。
4 両足を軽く曲げること
をクリアーしているのです。

正しい姿勢にする4つのポイントの解説

では、1つづつ深く考えてみましょう。

1 背筋をまっすぐに保つこと。について


膝を曲げることによって図2【腰椎前わん】が外に出っ張らず内側に収縮する形になるのでその分背骨がまっすぐになります。

そうすると、横隔膜の機能を最大限に生かせるからです。

背筋がまっすぐな場合の横隔膜の動き  

背筋が曲がった場合の横隔膜の動き  

そして、同時に図1【頸椎】も完全な垂直になるように頭の姿勢を正します。

2 この頸椎に関することは、次の記事で深く取り上げますね。

3 胸を開かれた状態にするには、肩甲骨を背骨側に寄せて下すようにすると胸が広がります。

腕は、前や後ろに組まずに両腕は脱力しだらりとたらし、肩は下げます。

こうして胸郭の働きを妨げないようにします。

4 膝を曲げると、1 にあるように骨盤、背骨を垂直にする助けとなり、体を緩める助けにもなります。

まとめると、、、

正しい姿勢は息を吐くにも吸うにも横隔膜に理想的な動きを促します。

反対にもし、両足を突っ張るような悪い姿勢にすると、横隔膜は自由に上がったり下がったりできません。

正しい姿勢は、横隔膜が呼吸の拮抗筋として有効に働くのを助け、咽頭が頸椎に密着して骨格の各所を振動させ、声が最大限に響き渡るようにします。

これこそが私たちの目的です。

すぐにできる簡単な【ワーク】

以上のことを理解できたあなたに、それを生かして歌の最適な姿勢を体感できる【ワーク】をご紹介しますね!

* 両足を肩幅くらいに保ち、肩甲骨を売背骨側に寄せ、両肩を落とします。

* そして、右腕で、バスのつり革を持っているような格好をし、左腕は体側に垂らしておきます。

* 膝を軽く曲げて、骨盤、背骨が垂直にまっすぐになることを感じて、【肛門が床に垂直の角度を取る】バスに揺られているかのように上下に揺らします。

* 体が緩んでいることを感じつつ口も軽く開けて揺らし続けてください。

文字にすると複雑な動きのように見えますが、やっていただけるととても簡単ですし、緊張を取るのにもよいです。

今日は、歌を歌う時の理想的な姿勢について詳しく説明させていただき、一つのワークで、その姿勢をゲットする方法をも、お伝えしました。

わずか5分もかからないどこでもできるものなので、今すぐやってみましょう!

次回は、姿勢の中でも首の位置はとても大切なので、そのことを詳しくご説明させていただくので、楽しみにされていてくださいね。