ハミングのやり方【動画の原稿】
皆さんはハミングという言葉を聞いたことがあると思います。
気分の良い時など、無意識にハミングしておられることもあるでしょう。
私がお伝えしているHM発声ボディートレーニング～このHMはハミングのことなんですけど～この発声法において【ハミング】は重要な役割、ポジションにあるのです。
今日はその理由について、そしてハミングをどのように発声に使うかについて簡単にお伝えしたいと思います。
皆さんはひごろから、こんな経験をされてこられたのではないでしょうか？
＊何の準備体操もせずに運動したために怪我をしました。
＊運動した後に整理体操もせずに一日を終えてしまい、次の日にひどい筋肉痛になりました。
皆さん、そんな経験はありませんか？
そうならないために準備体操や、整理体操を行って身体をほぐすことが大切、と思っている人でも、声帯やそれに関連した身体ををほぐそう、という意識を持っている人は少ないようです。
声帯も全く同じだと考えてください。
声を使い過ぎた翌朝に声が出にくいのは、声帯が硬くなり、うまく閉じないせいです。
声帯は筋肉でできています。
運動で筋肉痛になるくらいでないと筋肉がつかないように、声帯も多少の負荷はかけないと鍛えられません。
だからといって、悪い発声での負荷は論外です。
このようなことを続けていると、声帯を痛めかねません。
正しい【声帯の】準備体操、、整理体操であるハミングを常に行い、翌朝に疲れを残さないようにしましょう。
特に変な使い方をしたり使いすぎたりした後には念入りにハミングしておいてください。
なぜなら、ハミングは声帯や共鳴板をほぐす準備体操であり、整理体操だからです。
発声の前後に必ず行ってください。
ハミングは、身体のストレッチと同じように、声帯を良い意味で、緩め、暖めます。
激しく使った後の調整にも効きます。
＊ハミングは心や身体をリラックスさせるのにも、大変効果的です。
ハミングの音が震えずに、楽に発声されていれば、リラックスできている証拠です。
鼻歌は音程の付いたハミングです。
気分の良い時などに、思わずハミングを歌ってしまうのも納得できます。リラックスしているからですね。
呼吸を整えるのも、リラックスの方法ですが、緊張して眠れない時は、うつ伏せでハミングをしましょう。
うつ伏せの呼吸自体が、心身をリラックスさせる呼吸なのですが、ハミングを行うと、より効果が上がり、深い眠りにつけます。
＊また、ハミングは身体のつまりを取り、悪いものを排泄する力があります。
固いビスが振動により緩んで落ちるように、ハミングで身体の内部を振動させ、不必要なものを落とします。
その結果、痰や鼻水が出ます。
特に痰が出るのは、下水管の掃除をするように、気管の汚れが取れている証拠です。
気持ち悪がらずにどんどん出しましょう。
ハミングの効能をまとめると、
＊ハミングは声帯の準備体操であり、整理体操
＊ハミングは心や身体をリラックスさせる
＊ハミングは風邪のひき始めや、鼻炎などの鼻の悪い人に効果的
＊ハミングは小さく低い声でできますので、いつでも、どこでもできます。
例えば、電車や地下鉄に乗っているときなんて最適です。
駅に着いたときに止めれば、周りに気づかれることも少ないでしょう。
ハミングにわざわざ時間を割かなくてもいいので、お稽古や本番の行き返り、通勤のクルマの中でなど、日々、実行するよう心掛けてください。
では、実際にハミングをやってみしょう。まず、トレーニング前の準備についてです。
椅子に座ったときの姿勢についての留意点をお伝えします。
：椅子から膝を拳１個分出し座ります。
そして骨盤を建てます。図を参考にしてみてください。【腿とおなかが９０度くらいを目安に】
図より参照。
正しい姿勢で椅子に座れたら、次のことを確認していきます。
＊心臓音の確認。動画
＊開口でも閉口でも音が変わらないこと。動画
＊目は半眼。
＊肩甲骨寄せて下げ顎を引きます。
ここまでの準備が整ったら、ハミングはじめましょう！
＊HM発声ボディートレーニングのハミングは、５種類ありますので、１種類ずつ動画を見ながら、レッスンしていきましょう！
