ボイトレ前に発声のメカニズムを知る~発声障害克服に見られる横隔膜の働き
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こんにちは!

ukoです。

歌に関する悩みは、千差万別つきないです。

ある方は、親御さんに「あなたは、音痴だから人前では歌わないように!」といわれたことがあると悲しい目をして話されました。

ある方は、「1曲目はいいのだけれど、2曲目になると、もう、声が枯れてのどが痛くなる。」といわれます。

あなたの声のお悩みは?

あなたの歌についての悩みは何なのでしょうか?

声が小さい? 高音が出ない? 息が続かない? などでしょうか?

結局あなたは、そんな悩みの解決の糸口さえ見いだせずに、「結局、歌うことは才能がなくては無理で、自分は才能に恵まれていない」と考えて、諦めモードになってしまっている、、、

確かに才能あふれる歌い手の方はおられて、聴く人に喜びや感動や癒しを与えてくれますが、、、私もまさに同じ悩みを抱え悩んできました。

ですから、その悩みを解決できる方法をあなたにご提示できるのです。

何が問題なのか?

そんなあなたにお伝えしたい私の好きな言葉があります。

それは、

【森に綺麗な声の鳥だけが歌っていたら森は寂しい】

です。

それぞれが個性あるのびのびとした声で歌えたらいいということに気づいていないことが問題なのです。

先回の記事で、お伝えした通り、人の体は楽器です。

自分の体である楽器を正しく美しく鳴らすために声の出るメカニズムを十分に知ることが、大切です。

そうすることでいろんな個性の声がそれぞれに、のびのびと歌い、鳥が森を生き生きと飛び回れるように誰もがその楽器を使って人生を楽しめるのです。

発声のメカニズムを知る

ここで、事故で障害をかかえ、声が出なくなったかたのアプローチの経験談からメカニズムを知ることの大切さを考えてみましょう。

あるピアニストの方が、留学中に事故に合い4か月間意識不明の重傷を負いました。

結果、脳外傷により脳神経が傷つき、発音がはっきりと出来ない構音障害、高次脳機能障害が残りました。

この、発音が出来ない構音障害ですが、一番の問題は横隔膜が異常に緊張していて息を送り出すことが十分にできないことです。

その証拠に、この方は、笑い声を立てることができない

笑い声は【声】の手本となるような正しい良い声です。

なぜなら、声楽的に見て1音に対して1回横隔膜全体が正しい方向に反応しているからです。

健常者がオートマティックに働く横隔膜が全く働いていないので、彼女は、笑い声を立てられないのです。

この方には、横隔膜のワークを行い、腹圧を維持できるようになり、健常者のように、オートマティックには動かせませんが、頭で考え意識的に横隔膜を使い結果として声が出るようになりました。

ですから、頑張りすぎず、楽しく身体にやさしい発声を習得していただけたらと思います。

そのためには、上記の経験からもわかりますが以下のことをを十分に知ることです。

発声のメカニズムの3つの要素

まず、次の3つの部分が声を出すときに深く関係しています。

どの1つの機能に不都合があっても、声は出ません。

【1】息を送り出す部分。~横隔膜~

【2】原音を作る部分。~声帯~

【3】原音を加工する部分。~舌、唇~
言葉を話すときに特に必要。

まず、横隔膜の動きによって、息が送り出され声帯を通るときに【咽頭原音】といううねりになり、それが、音を加工する部分 ̄~舌、唇など~を経て声そして、言葉になるのです。

自分の体である楽器を正しく美しく鳴らすためには、

声の出るメカニズム

について十分に理解しましょう!

まとめ

いかがでしょう?

これまで、歌う際に、この3つの働きについて意識なされたことはあったでしょうか?

早速、声を出す際に、今日お伝えした3つの部分を意識してみましょうね。

次回から、この3つの部分についての詳細をワークを交えて、お伝えしましぅ。

そして3つの部分の1つめの、まず、自分の体に関心を持ち、自分がどのような息をしているか把握することですばらしい【声】に出会う1歩を踏み出しましょう。

最後まで、
お読みくださりありがとうございます。

ごゆっくり~